米軍の新基地建設が進む沖縄県名護市の辺野古の浜で2020年元旦の朝、1年の安寧(あんねい)を願う恒例の「初うくし」(初興し)の神事があった。午前7時すぎ、日の出を前に神々に祈りを捧げる「ウガン」が厳かに行われ、約300人の参加者が基地建設の即時中止などを訴えた。三線(さんしん)の演奏に合わせて、伝統の沖縄舞踊が披露される中、海上では抗議のカヌ−隊が湾内を周遊。雲間からすだれのような日の光が船影を浮かび上がらせた。オリンピック・イヤ−の“喧騒”で幕を開けたこの日…屈辱の島―沖縄・辺野古では―――(写真点描=コメント写真)
(写真は米軍キャンプ・シュワブ近くの松田浜で。祭主はミュージシャンの海勢頭豊さん(中央)=2020年午前7時すぎ、名護市辺野古で。以下の写真の撮影場所と時間はほぼ同じ)