「『ハラスメント』問題が市議会へ…メンタル疾患の休職者が急増!?」(3月4日付)―と題した当ブログをアップした以降、同様の訴えがメ−ルや電話で私の元に寄せられている。事柄の性質上、ほとんどが「匿名」によるものだが、中にはブログ掲載に前向きな投稿もある。その2例を転載(全文=原文のまま)させていただくが、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)と化しつつある上田(東一)「ワンマン」体制の闇の一角がいま、暴かれようとしている。極限まで追い詰められた現場職員の、切羽詰まった悲鳴が聞こえてくるようである。
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(SOS)ーその1
最新の記事を拝読させていただきました。職員の一人からの「SOS」を読ませていただき、私も花巻に生まれ、花巻市役所に働く一人として、市役所内の状況についてお伝えすべきかと思いご連絡しました。勇気を出し切れず、匿名でしかご連絡できないことが申し訳ないです。ただ、この話も、お知り合いの職員やOBの方に確認いただければ事実であると分かるはずです。もし必要ならブログでご紹介いただいても構いません。
現在、職員の多くが、自信をなくし、仕事へのモチベ−ションも、将来の希望も失っている状況になっています。市長はよく「市役所の職員はレベルが低すぎる」、「小学生の算数もできない」、「馬鹿すぎる」、「民間企業ならクビだ」などと職員を罵ります。私自身、何度か直接同様のことを言われたことがありますし、市長室に入ったことのないような若手の職員も、議会検討会等の録音デ−タで、部長や課長がそのような罵られ方をしているのを聞いて「将来そんな風になるのなら役職に就きたくない」と言っています。
また、市長の考えに沿わないものは、何を提案しても即否定されるだけなので、誰も新しいことを提案することはできない雰囲気になっています。(市長のおっしゃることに賛同して、機嫌を損ねないようにすることばかり考えています)。市長は「俺のようにはできないだろうけど、頭を使って考えろよ!」と言いますが、一方で「俺が言ったことだけやれ」とも怒鳴ります。結局は、自分が気に食わないことがあったら、その時々で都合よく怒鳴っているだけのように感じます。
市長の言うことに対して反論しようとすると、ほとんど聞いてもらえないままに、何十倍にも否定の言葉で叩かれるので、黙っているしかありません。基本的に他人を見下していて、国や県と連携しているようにいつも話していますが、裏では国や県の方々のことも「程度が低い」とか「大したことない」と罵ることがあって、色々とご協力をいただいた国や県の方々のことを目の前で罵られても黙っているしかなかった自分がとても情けなく思います。
また、市議会の議員の方々のことも「何も分かってない」とか「俺にはすぐにわかることでもどうせ理解できない」と言っているのも聞いたことがあります。それでも、議会は追従するばかりです。何年か前は、少なくとも今よりは仕事を楽しめていた部分があったように感じます。いまはただただ市長に怒鳴られないようにするためにはどうすればいいだろうとビクビクしています。
市長が言うとおり、私たちは無能なのでしょうか。あと何年、こういう状況で働かなければならないのでしょうか。どうにもできないのでしょうか。最近は市役所を辞めたらどうなるだろうということばかり考えてしまいます。(一職員)
(SOS)―その2
昨日、今日と増子さんのブログを見て勇気づけられた一職員です。匿名で投稿することをお許しください。自分も知りうることを伝えたいと思い、投稿しました。また、この内容についてもブログで取り上げてもらって構いません。
これまで紹介された職員からの訴えは事実です。上田市長は、自分の思い通りに行かないと怒鳴り罵倒するのは日常茶飯事。日頃からコンプライアンスを声高に言っているにも関わらず、自らを律することはなく感情のままに職員を怒鳴り人格否定。部長、課長も市長の機嫌を損ねないよう立ち回るため、結果的に部下は見殺し状態となり、そして精神を病み休まざるを得なくなる。ただ、部長、課長も人間です。幾度となく罵倒され怒鳴られれば、保身の気持ちが優先となることも仕方ないとは思います。問題は、トップがそのような状況を作り出しているということです。
正直なところ、以前の大石市長よりもいいと最初のうちは思っていました。選挙の際にも、上田市長へ一票を投じました。しかし、今では自分の不明さを悔やんでいます。別の職員の投稿にもありましたが、花巻市職員は決して無能ではありません。このままでは、有能な職員ほど状況を悲観し、やめていってしまいます。どうか一刻も早く、この地獄のような状況が変わる一助になればと、今回連絡いたしました。多くの職員が苦しんでいます。どうか助けてください。お願いします。
(写真は宮沢賢治の理想郷をまちづくりのスローガンに掲げる上田市政。賢治が泣いている!!=インタ−ネット上に公開の写真から)
《追記―1》〜ある不吉な“胸騒ぎ”
今回の「コロナ」騒動が本格化する前の1月下旬、私は持病の常備薬が切れたので、かかりつけの開業医に出かけた。そこで旧知の花巻市の管理職のひとりとばったり出会った。胸のあたりを押さえながら「この辺がキリキリ痛んで。医者からこれで経過を見ようと…」。首には24時間の計測可能なホルタ−心電計がぶら下がっていた。予算編成の多忙期に当たっていたため、私は「心労も重なっているのでは…。無理しないように」とねぎらった。彼が救急搬送されたのは翌日のことだった。私は実はあの時から今回の事態を予感するようないやな“胸騒ぎ”を感じていたのだった。この人はまだ、療養休職中である。
《追記−2》〜ワンマン市長の華麗なる遍歴(ウキペディアより)
岩手県花巻市湯口出身。1977年(昭和52年)3月、東京大学法学部卒業。三井物産に就職し、計10年間、ニューヨークとロサンゼルスに勤務した。2003年(平成15年)、ゼネラル・エレクトリックの金融事業系の会社に転職。2005年(平成17年)、岩手県花巻市へ戻り、廃棄物処理会社の代表取締役に就任した。2014年(平成26年)1月26日に行われた花巻市長選挙に自民党花巻市支部と社民党花巻総支部の支持と共産党市議の支援を受けて立候補。現職の大石満雄との一騎打ちを制し初当選した。投票率は63・2%。2月5日、市長就任。2018年(平成30年)、無投票により再選
《追記―3》〜服務の宣誓
花巻市議会3月定例会の議案審議が行われた6日、「花巻市職員の服務の宣誓に関する条例」の一部を改正する議案が提案され、質疑もないまま全会一致で可決された。一般には余り耳慣れない条例だが、憲法第15条(「すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」)の規定を具体化した条例で、こう定めている。「新たに委員又は職員となった者は、(各様式による)宣誓書に署名し、これを市長若しくは任命権者又はそれらの者の指定した者に提出してからでなければその職務を行ってはならない」(「服務の宣誓」)。“公僕”としての矜持(きょうじ)を求めたものだが、“パワハラ”市長はどんな思いで審議の成り行きを見守ったのか―その胸中を知りたいものである。
《追記―4》〜パワハラ、厳罰化へ
人事院は7日、国家公務員の懲戒処分の指針を改正し、パワハラで相手を精神疾患に追い込む悪質な事例は免職を含む厳しい処分とする方針を固めた。現行の指針にはパワハラに関する記載はないが、処分基準を明示して未然防止につなげる。各省庁に相談体制の整備や職員研修の実施も求める方針だ。パワハラ防止策を大企業に義務付ける法律の施行に合わせ、6月から改正指針を適用する。2018年度に国家公務員が人事院に寄せたパワハラ相談は過去最多の230件に上っており、働きやすい職場を目指す。
指針ではパワハラを行った職員への標準的な処分を示す。著しい精神的・身体的苦痛を与えた場合は停職や減給、戒告に、注意を受けたのに行為を繰り返した場合は停職や減給にする。相手を強いストレスで精神疾患に追い込んだ職員は免職や停職、減給とする。都道府県や市町村は人事院の指針に沿って職員の懲戒処分の基準を定めている。国の改正を受け、地方公務員のパワハラに対しても同様の処分を科す自治体が相次ぐ可能性がある(8日付「Yahoo」ニュース)
《追記―5》〜ハラスメント保険が急増
企業に初めてパワハラ防止対策を義務付けた女性活躍・ハラスメント規制法が6月に施行されるのを前に、会社がハラスメント行為を理由に従業員からの賠償請求リスクに備える「雇用慣行賠償責任保険」を拡充する動きが広がっている。損害保険各社は多様な嫌がらせ行為や、取引のあるフリ−ランスが迷惑行為した場合にも対応できるよう保険を改定。人手不足などを背景に雇用トラブルは増加しており、高まる保険ニ−ズへの対応を急ぐ(8日付「Yahoo」ニュース)