告示まで1カ月余りとなった次期花巻市長選(令和4年1月16日告示、同23日投開票)への立候補を決めている前花巻市議会議長、小原雅道氏(61)の後援会事務所開きが5日、イト−ヨ−カド−花巻店東側の旧店舗で開かれた。本格的な冬の寒気となったこの日、屋内に入りきれない支持者たちはホッカイロを腰に当てながら、モニタ−テレビで神事などを見守った。幼い子ども連れの母親など女性の姿も目立ち、集まった支持者は350人を超えた。
神事の後、藤原晶幸・花巻市議会議長や高橋豊・花巻商工会議所会頭、伊藤清孝・花巻農協組合長(代理)など有力者が激励の言葉を送った。後援会長で精神科医でもある高橋典克さん(もとだて病院理事長)はあいさつの中で「候補者にひとつ苦言を呈したいことがある」と前置きしてこう語った。「私の手元にある市側の資料によると、市職員の精神疾患による休暇や休職が前市政下に比べて、いまの市政下では2倍以上にふくれあがっている。専門医として、大変憂慮している。候補者は16年間、議員や議長の職にあったわけだが、当局側を監視する立場にあったという意味ではその責任の一端はあなたにもあるはずだ。そんなことのない市政運営を目指して、勝ち抜いて欲しい」
「市民不在の行政運営を目の当たりにしてきたのが今回の決断につながった。新花巻図書館構想やJR花巻駅の橋上化問題をみてもそのことが明白。市民と議会、職員が一体となった市政を打ち立てたい。市民総参加の夢のあるまちづくりに全力を捧げたい」―。小原候補はこう決意表明した後、“減反(反対)町長”として全国に名をはせた父親の故秀夫(旧東和町長)さんの“遺言”を明かした。「政治とは住民の元に足を運び、その声に耳を傾けることに尽きる。働く住民は日々、生活に追われている。だから、政治家こそがそこに出向いて行って、みんなの声を政治に反映させなくてはならない」…。会場から大きな拍手がわき起こった。
(写真はソーシャルディスタンスの感染症対策を施した会場には幼い子を抱っこした母親やお年寄りの姿も…=2021年12月5日午前10時すぎ、花巻市小舟渡で)
《追記》〜「パワハラ」にNOを!!?(コメント欄に写真を掲載)
事務所開きのあいさつで、高橋典克後援会長は専門医の立場方から「いまの市役所の職場環境をとても心配している。精神科医としての見立てなので、間違いない」と異例の言葉を口にし、支持者の間からも驚きの声が挙がった。(写真は支持者の前に深々と頭を下げる高橋後援会長)