「精神疾患数の増加の事実調査を」―。花巻市議会12月定例会に提出されていた陳情審査が10日開催の総務常任委員会(内館桂委員長ら7人)で行われ、陳情者の福田一馬さん(37)が参考人陳述をした結果、全会一致で継続審査とすることが決まった。福田さんは先月26日、「花巻市職員の精神疾患による病気休暇(休職)数の増加の事実調査を求める」―という内容の陳情書(11月30日付当ブログ参照)を提出、受理されていた。
この日の陳述で福田さんは「過日の一般質問の答弁の中で、上田(東一)市長がこうした実態を一部認め、謝罪とも受け止められる言葉を口にしていた。私の知り合いの中にも、いわゆる“パワハラ”めいたことが原因で、退職を余儀なくされた人がいる。議会を通じて市側に事実調査を促し、一日も早く、職場環境の改善に努めてほしい」と述べた。これに対し、松田英基総合政策部長は「たしかに罹患者は増えているが、全国的にも同じ傾向にある。原因も複合的であり、特定するのは極めて困難だ」と従来の主張を繰り返した。
「プライバシ−に関わることであり、事実関係を究明するのは難しいのではないか、」「基本的には労使間の問題」…などの意見が委員の間で相次いだが、「今後、職場の上司や専門の医師、弁護士など幅広い意見を聞く必要がある」という合意が成立し、全員が継続審査に同意した。
(写真は傍聴者が詰めかけた中で行われた陳情審査。奥に座っているのが福田さん=12月10日午前、花巻市役所で)
《追記》〜蛇の道は蛇
12月9日付当ブログ「地獄の沙汰も金次第」で、まるで“買収行為”まがいの過払い金の返還のことを伝えたが、本日(10日)午後になって花巻市役所建設部の職員2人が文中に紹介した日出忠英さんの元を訪れ、今回の不手際を詫びる文書を手渡したという。一方で、傍らのテレビは先の総選挙で落選後、「内閣官房参与」に就任した石原伸晃・元自民党幹事長がコロナ禍に伴う「雇用調整助成金」を受け取っていた責任を取って、辞任したというニュ−スを流している。「蛇の道は蛇」とはよく言ったもの。“金目”は“金目”で命を奪われるという理(ことわり)である。