「おめさんのおがさんには随分、世話になったもな」―。本格的な寒波が襲来した18,19日の2日間、次期市長選に立候補を表明している小原雅道氏(61)の後援会への加入をお願いする「ロ−ラ−作戦」が旧花巻市内の38町で繰り広げられた。81歳の老骨も足を引きずりながらの“参戦”、高校までの青春時代を過ごした懐かしい辻々を久しぶりに歩いた。雪に足を取られたり、文字通り「こけつまろびつ」の2日間だったが、「頑張ってや。応援してるよ」のひと声に疲れも吹き飛んでしまった。
「怒涛(どとう)」作戦と勝手に名づけたこの動員には後援会幹部や青年部、支援組織「はなまきを良くする1000人会議」のメンバ−のほか、地元富士大学の学生らもはせ参じ、その数は延べ80人以上。町境で互いが鉢合わせになったり、「あれっ、さっき同じものをもらったよ。んだども、誰かに読んでもらうから置いていって…」。こんな風景があちこちで展開された。一方、対抗馬と見られている現職候補側では後援会の支部長名で「市政報告会」を知らせるチラシが回覧板と一緒に各戸に回されるなどの“公私混同”ぶり。JR花巻駅の橋上化をめぐって物議をかもした“やらせ要請”の写真まで付けたチラシのタイトルは「子ども達の未来を創る政策」―。白々しさを通り越して、思わず吹き出してしまった。
暮れなずむ空にまん丸なお月さんがぽっかりと浮かんだ。今年最後の満月―「コ−ルドム−ン」(寒月)には「無償の愛」や「共感」、「感受性」などにまつわる願いごとが叶うという言い伝えがあるらしい。おまじないを月に向かって大声で読み上げた後、それを書いた紙片を破り捨てるのが習わしとか。「小原圧勝」と吼(ほ)えた後、クチャクチャにして宙に放り投げた。銀河宇宙の彼方まで、この声が届けとばかりに…
(写真はうっすらと積もった雪景色を照らす「寒月」。ローラー作戦の成功を祝福しているかのよう=12月19日午後5時すぎ、花巻市桜町3丁目の自宅庭から)
《追記ー1》〜熱気に包まれる後援会事務所(コメント欄に写真)
ローラー作戦に従事する若者たちの出入りがひっきりなし。かたわらでは携帯やパソコンを使って、情報収集や分析に精を出す幹部たちの姿も(12月19日午後、花巻市下小舟渡の後援会事務所で)
《追記ー2》〜支援組織「はなまきを良くする1000人会議室」からのお願い
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