岩手県知事選挙の投開票が3日行われ、報道各社は投票締め切り直後の午後8時すぎ、一斉に達増拓也氏(59)の「開票前」当確を打った。無所属現職の達増氏と無所属新顔で前県議の千葉絢子氏(45)の事実上の与野党対決となった今回の知事選は東日本大震災やコロナ禍をくぐりぬけて来た達増氏に5選目の県政を託した。「これまでは学歴(東大法学部や米国の大学)や経歴(外務省職員や衆議院議員)を表に出すことは控えてきたが、今回は人間“達増”を知っていただきたいと思い、素顔を正直にさらすことにした。まるで、初めての選挙みたいな初々しい気持ちだった」―。達増氏のこの謙虚な言葉の中に勝因があると思った。一方で、対立候補のまるで真逆な印象がそれだけ際立った選挙戦だった。
イーハトーブ(岩手花巻)はすんでのところで、“狂気の沙汰”から脱出することができた。明日(4日)には知事選の熱気が残る中、花巻市議会9月定例会の一般質問がスタ−トする。さぁ、「イ—ハト—ブ“図書館戦争”」の休戦明けはどんな結末に…
【確定得票数】(投票率56・63%)
・達増拓也〜336,502票
・千葉絢子〜232,115票
(写真は花束を受け取るた達増氏=NHKテレビから)